障害の理解~ストレスってどこから来るの??
- スタッフブログ
皆さま、こんにちは!
埼玉県さいたま市南区、武蔵浦和駅の近くにあります 「就労移行支援/自立訓練(生活)事業所、アイトライ武蔵浦和センター」です。
今回は障害理解として「ストレス」を取り上げたいと思います!
ストレスとは?
「ストレス」という言葉は日常的によく使われますよね。
私たちのストレスの原因にはどんなものがあるのでしょうか。
そして、ストレスによって私たちの心身にどんな変調が起きてしまうのでしょうか。
1-1.ストレスの定義
ストレスという言葉は、もともと機械工学の用語で「物体のひずんだ状態」を意味するものです。
医学用語としてのストレスは、外部からの刺激などにより体内に生じる反応のことで、カナダの生理学者ハンス・セリエ博士が唱えた「ストレス学説」によるものです。
ストレスという言葉は、「ストレスがたまっている」という使い方のほかに、「〇〇がストレスになっている」といったような使い方もされていますよね。
一般的には、ストレスの原因(ストレッサー)とそれによって生じた体や心のひずみ、ひずみを戻そうとする心身の反応(ストレス反応)をひっくるめて「ストレス」と表現されているといえるでしょう。
風船をギュッと押しつぶした状態をイメージしてみてください。
このとき風船をゆがませている手の力が「ストレッサー」で、風船自体がゆがんでいる状態を「ストレス反応」だと考えれば分かりやすいのではないでしょうか。
この風船のように、心身に負荷がかかっている状態を「ストレス」というのですね。
ストレスは私たちの体や心、行動にさまざまな影響を与えることが分かっています。
ストレスのシグナルが自分への警告として発せられ、それに伴って私たちの心身にはさまざまなつらい症状が現れるのです。
こういった異変に早めに適切な対応を取れば、正常な状態へと復調しやすくなります。
しかし、さらなる無理を重ねるなどして対処が遅れると状態はどんどん悪化し、取り返しがつかなくなることもあります。
このような事態を避けるためにも、自分の体から発せられているストレスやそのシグナルに気付くことが大切です。
1-2.ストレスの原因
私たちの心身に影響を与えるストレスの原因(ストレッサー)は、
「物理的ストレッサー」「化学的ストレッサー」「心理・社会的ストレッサー」の3つに大別できます。
この中でも私たちの日常生活で特にストレスの要因になりやすいのが、人間関係や仕事上の問題で起きる「心理・社会的ストレッサー」ではないでしょうか。
特に労働者のストレスは深刻な問題だといえるでしょう。
厚生労働省の「労働者健康状況調査」によれば「仕事や職業の環境でストレスを感じている」労働者の割合は、1982年には50.6%であったものが、2012年には60.9%になっています*1。
また2012年の調査では職場の人間関係にストレスを感じていると回答した方が41.3%にも上っています。
実際に学校や職場のストレスにより心や体にさまざまな異変を感じ、体調を崩した経験したことのある方は少なくないでしょう。
1-3.ストレスによる影響
ストレスは心だけでなく、体や行動にも影響を及ぼします。
ストレスが心に与える影響としては、やる気が低下したり、いらいらしてしまったり、不安や気分の落ち込みを感じたり、何かに対する興味や関心がなくなったりといったことが挙げられます。
これまで楽しいと感じていたことが、忙しいときには急にどうでもいいことのように感じられてしまった経験のある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
それはストレスがたまってしまった結果なのかもしれません。
また体には、頭痛や肩こり、腰痛、目の疲れ、腹痛や消化器官の不調、動悸(どうき)、息切れ、不眠などの症状が現れます。
ストレスでおなかが痛い、眠れなくなった、といった話はよく聞きますよね。
ストレスはさらに私たちの行動にも影響を及ぼします。
知らず知らずのうちにお酒やたばこが増えてしまったり、仕事でのミスが増えてしまったりする場合もあるのです。
ストレッサーが強すぎたり、ストレッサーが長期的に続いたりすると、ストレス反応が慢性化してしまいます。
ストレス反応が慢性化すると、最終的には気分の落ち込みや食欲の低下、疲れやすいなどの身体症状を伴ういわゆる「鬱(うつ)」の状態になってしまう可能性もあります。
さらに身体面でも、循環器系、消化器系、内分泌系などの疾患を引き起こす要因になるのです。
上記のような状況が思い当たる方がもしいればそれに対処しうるプログラム「ストレスコーピング」なども実施中!
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就労移行支援/自立訓練支援事業所
アイトライ武蔵浦和センター
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