スタッフHの論文レビュー「就労支援のケース検討におけるPCAGIP法の適用について」
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こんにちは! 埼玉県さいたま市南区、武蔵浦和駅の近くにあります「就労移行支援/自立訓練(生活)事業所、アイトライ武蔵浦和センター」の早田と申します。
本日は、少し昔の論文を引っ張り出してきて、自分の発表論文についてご紹介したいと思います。
この論文は2020年 早田・内田(独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援中央障害雇用情報センター)により、「第28回職業リハビリテーション研究・実践発表会」にて掲載された論文です。論文の全体が気になる方は、ぜひとも検索してみてください!
この論文では、どちらかというと研究よりは実践報告のような形で発表したのですが、就労移行支援事業所等に勤務するスタッフに対して、PCAGIP法という事例検討法を用いた事例検討を行い、感想などを集めたものになります。
そもそも、PCAGIP法とは村山正治氏によって創始された比較的新しい事例検討法で、”Person Centered Approach Group Incident Process” の頭文字をとったものであり、日本語訳すると「人間性中心アプローチを基盤とした集団の内的力動プロセス」ということができます。事例提供者が簡単な事例資料を提供して、ファシリテーターと参加者が安全な雰囲気の中で、その交互作用を通じて参加者の力を最大限引き出し、参加者の知恵と経験から事例提供者に役立つ新しい取り組みの方向や具体策のヒントを見出していくグループ体験であると考えられています。
私は、ファシリテーターとしてこの事例検討会に参加し、内田氏には事例提供者として参加を賜りました。
実際に参加された方の感想として、
「様々な職種の人がおり、
各々の視点でいろいろなサポートについて検討することができた」
「職場でもこのような事例検討法を取り入れてみようと思った」
などの感想があった反面、
「何をゴールとしているのかが不明瞭だった」
「初対面だったので発言しづらかった」
などのご指摘を受ける感想もありました。
PCAGIP法では、具体的なゴール設定などはせず、
「新しい視点・知恵の獲得」
「事例提供者が批判されずに、安心した発表の体験ができること」
などが重視されています。
このような取り組みを様々な領域で拡大していきたいと思っています。
実際、PCAGIP法を用いて、皆さんの悩みや不安に感じていることなどを整理したり、その悩みに対する新しい視点や知識を得るきっかけなるのではないかと考えています。
アイトライ武蔵浦和センターでの支援でも、このような取り組み・実践を生かしていきたいと思います!!
※アイトライ武蔵浦和センターでは現在在宅支援も行っております。
感染症予防を徹底しながら、見学・体験も受け付けております。 まずはお気軽にお問い合わせください。
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