「バイスティックの7原則」って?|武蔵浦和の自立支援、就労移行支援「アイトライ武蔵浦和センター」

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「バイスティックの7原則」って?

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こんにちは。アイトライ武蔵浦和センターの川上です。

みなさんは、「バイスティックの7原則」という言葉を聞いたことはありますか?

「バイスティックの7原則」とは、アメリカのケースワーカーだったフェリックス・バイスティックという人が提唱した、ケースワーカーの行動規範(お作法)です。

今から50年以上も前に記されたものですが、今でも我々障害福祉サービスに従事する人たち(以下支援者)にとっての「バイブル」になっています。

 

バイスティックの言う「7原則」とは以下のとおりとなっています。

①個別化の原則

②受容の原則

③意図的な感情表現の原則

④統制された情緒関与の原則

⑤非審判的態度の原則

⑥自己決定の原則

⑦秘密保持の原則

 

「個別化の原則」とは、困難な課題・問題を持った対象者(以下クライアント)はひとりひとりがそれぞれ、別々の悩みを抱えているので、ラベリング(人格や環境の決めつけ、レッテルを貼るなど)やカテゴライズ(分類・類型化)を行ってはならないということです。

 

「受容の原則」では、クライアントの考え方を頭から否定せず、「どうしてそのような考え方になるのか?」ということを理解することから始めます。この原則によって、支援者によるクライアントへの「直接的命令」「行動感情の否定」は禁じられます。

 

「意図的な感情表現の原則」とは、クライアントの「感情表現の自由」を認めるものです。

特に抑圧されたネガティブな感情を意図的に表出(吐き出す)させることにより、クライアント自身の「心の枷(かせ)」を取り払い、クライアント自身が自分の抱える問題を俯瞰的・客観的に捉えられるように働きかけることです。

 

「統制された情緒関与の原則」とは、支援者自身がクライアントの感情に呑み込まれないようにすることです。また、支援者からクライアントへの過度な感情移入(思い入れ)を抑制し、自らの感情を統制して接していくことを要求しています。

 

 

「非審判的態度の原則」とは、支援者はクライアントの思考や行動に対して「善悪を判じない」とする考え方です。あくまでも支援者は補佐役であり、いつかはクライアント自身が自らの課題を解決していかなければならないため、善悪の判断も最終的にはクライアント自身が判断しなければなりません(残念ながら我々支援員は、クライアントに一生より添うことはできない訳ですから)。

 

「自己決定の原則」とは、⑤と同様、クライアントは自らの行動を最終的には自ら決定するという考え方です。解決の主体はあくまでもクライアント自身であり、クライアントの成長と今後起こりうる同様または新たなケース(課題・悩み)をクライアント一人で解決することを目指すものです。これにより、支援者からクライアントへの「命令的指示」が否定されます。

 

「秘密保持の原則」とは、(あらためて言うまでもないことですが)クライアントの個人情報・プライバシーは決して他者にもらしてはならないという原則です。

 

今回は少々固くかつ長い記事になってしまいましたが、「バイスティックの7原則」は我々障害福祉サービスに従事する者にとって大変重要な原則だと思い、投稿させていただきました。

アイトライ武蔵浦和センターではこれら原則に則り、「おひとりおひとりの個性・特性・課題」に合わせた適切な支援を心がけております。

これら7原則を完璧に実践することは中々難しいことですが、私は支援に行き詰った時などは、この原則に立ち返って考えるようにしています。

 

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